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航空管制官

航空管制官

台風で成田空港の管制官避難により滑走路閉鎖したニュースの専門的解説

航空管制官がメディアにどう扱われているのかとても解りやすい1日でした。こんなニュースを見なければ触れることすらなかった管制塔退避基準と、世間では気付きにくいニュースの裏側について書きます。真実かどうかは実際に確かめるまでもなく、インターネットのニュース記事を読むだけで推察できます。 航空業界の関連ニュースは、個別の航空会社が話題の中心になりがちなのであまり扱わないようにしていますが、台風で成田空港 […]…

ストリップタイトル
航空管制官

ストリップが1日で航空管制官にやられること

航空管制官は声で喋ることだけが仕事かのように伝えてきましたが、ストリップ(英語で正式に言うとフライトプログレスストリップ)に記録を残すということは無線通信と同じくらい重要です。ストリップ、と言っても変な意味ではありませんので、wikipediaでストリップの意味を見て一般の認知度を確かめてみました。   ストリップ strip ・音に合わせて服を脱ぐ様(strip)、またはその様態を鑑賞 […]…

管制官用語集日本語
航空管制官

管制官の変な日本語表現

どこの業界、会社単位でも自然発生的に略称や独自の言葉というものは生まれるものである。言葉は時代とともに変化していき、環境とともに意味すら変わってくる。航空管制官となると英語ばかりに話題がいきがちだが、あえて日本語に焦点を当ててみた。 航空管制官しか伝わらない動詞の活用13選 転がる 滑走路上の航空機が離陸を開始すること。英語でTake-off rolling(テイクオフ; 離陸)と言うので、ローリ […]…

航空管制官トーイング
航空管制官

トーイング運転手から質問 2

昨日の続きです。トーイング運転手の影の努力について説明いたしましたが、最後に質問を残したままでした。 トーイング運転手から地上管制席管制官への質問 私はトーイングをしている時、航空管制官とパイロットの通信の邪魔にならないように気を使っています。到着した飛行機が滑走路から離脱するシーンを見つけた場合なんかは、特に呼び込むのを控えるようにしています。だってもし私が長々と無線で喋ってしまったら、その到着 […]…

航空管制官

トーイング運転手から質問

航空管制官が通信をする相手は飛行機を操縦するパイロットだけに限りません。航空管制官が担当するエリアというのは聖域であり、許可がない者(物)は飛行機だけに限らず勝手に入ることはできません。 飛行機以外で管制官の指示を受けて動く乗り物の代表としては、トーイングトラクターが挙げられます。他にも滑走路の定時点検のため飛行機がいない時間を見計らって走行しながらチェックする車両や、緊急時の消防車両等々も含めて […]…

航空管制官

天気が良い日に飛行機が遅れる理由

あなたが搭乗した飛行機が遅れたとき、知らなければちょっとイライラ、知ってればちょっと先の予想ができるようになるかもしれないお話です。 飛行機が予定より遅れる理由はたくさんあります。例を挙げていくと、 天候の悪化や天災 滑走路閉鎖 航空機整備等、航空会社側に起因する遅れ 旅客に起因する遅れ 等が通常考えられます。   他に遅延の理由として思いつくものは? あの乗り物が遅延する理由を天候不良 […]…

ドラゴンレーダー飛行機
航空管制官

radar – レーダーって何の略?

トップ画像はかの有名なアレがモチーフです。あと3つ揃えないと願い事は叶いません。 今日のテーマはレーダー管制ではありません。レーダーという機械自体についてです。管制官の用語等は一切出てきませんが、その代わり今日の記事を最後まで読むと、他人にレーダーの話をしたくなる衝動にかられる人が出てくる恐れがございますので、ご注意ください。 英単語の意味を調べてみると、 radar 意味: レーダー、電波深知法 […]…

海外管制塔
航空管制官

英語がなきゃ離陸許可すら出せません

■ よくある質問と回答(ネットとかで見る) 「航空管制官って英語で指示するんですか。」 「はい、全て英語です。いろんな国の人いるんで。」 「国内便のパイロットも英語ですか。」 「はい、全て英語です。いろんな国の人聞いてるんで。」 「社内も英語公用語ですか。」 「基本は日本語ですけど誤解がないように伝えたいときは英語を使います。」 「ふーん(思考終了)。そうなんですね、ありがとうございました。」 ( […]…

地上管制席背景
航空管制官

飛行機を華麗に操る地上管制席 – グランドコントロール

航空管制官の様々ある役割担当の中で、もっとも分かりやすい業務ポジションが滑走路担当の管制業務です。 僕は航空管制官の存在すら知らずに20年以上生きてきて平然とな〜んも考えずに飛行機に乗っていましたので、あの世界がどれだけ未知のものとして捉えられているかよ〜く分かります。おそらく飛行機に詳しくない方でも共通に既知としていることは、飛行機というのは滑走路上でスピードを加速して浮遊し出発する乗り物であり […]…

管制間隔
航空管制官

管制官が守る飛行機の間隔

テレビで飛行機のニュースが流れるときというのは、大抵は事故が起きてけが人が出ましたとか、墜落してブラックボックス(本当は赤いんですけどね)を捜索中とか、視聴者にとって刺激的な内容ばかりです。飛行機や航空業界について何も知らない、至って普通の方々が聞けば当然のように飛行機は危険な乗り物と思ってしまうでしょう。 地上で起きた不具合や事故ならまだ何とかなりそうなものですが、飛行中にそのような事態に遭遇す […]…

無線通信バトンリレー
航空管制官

無線通信バトンリレー進行中

全国に勤務する航空管制官は約2000人います。管制官の業務は空港で無線指示をすることだけではありません。管制塔では目で外を見て飛行機の安全な間隔を取り、レーダー室では空港を出発した飛行機とまもなく到着する飛行機が混在する空をレーダー画面を頼りに指示して誘導し、管制部と呼ばれる空港と全く関係ない場所にある全国で4か所の大型施設では高高度(地上から約7300メートル以上)かつ広範囲に渡って、やはりレー […]…

航空管制官

飛行機は空港の一体どこを走っているのか

全く航空の世界に興味もなかった頃、始めて海外旅行で飛行機に乗ったのですが、離陸に向けた走行中に一体この空港のどこにそんな走る道があるのか、と窓から外を眺めては道路の光を目で追ったりしていました。 さぞ、若かったんでしょうね。 移動で暇ありゃ寝ることしか考えない大人になってしまい、CAさんが機内食を諦めるほど爆睡してしまいます。 本題に入る前に豆知識を一つご紹介。下の写真を見てください。   […]…

航空管制官

皆さま滑走路は適正に使われております

再び滑走路の話に戻ります。 早速いつものスライドアニメーションが出てきます。ここでは、自分の指示で到着機を着陸させてそのあとにラインナップした出発機を離陸させているつもりで見てください。 到着機の間に出発機が出る何てことない状況です。これがいつも続くならとても快適な仕事なのですが現実は違います。到着機の滑走路からの離脱があとちょっと遅くなるだけで出発機の離陸滑走開始が遅れますし、最後の到着機がちょ […]…

滑走路と管制官
航空管制官

管制塔と滑走路は大忙し!

今回は管制塔から滑走路を眺めた場合のイメージを使い、安全で効率が良い運航とはどんなものか説明したいと思います。滑走路というのは空港広しと言えども数ある道路(?)の中でも唯一、航空機の離着陸に利用できる道路のことです。滑走路を”道路”と表現されるのに違和感ある人、ちょっと飛行機マニアの危険度高いですよ! 出発機と到着機の両方が同じ滑走路を使う場合、通常は離着陸に使用する方向を […]…