みんなの航空電子掲示板が軽い不具合(マイナートラブル)に見舞われていますので、通常の投稿で質問にお答えします。改修(トラブルシューティング)が終わったら再度報告いたします。指向指示灯(ライトガン)を初めて聞いた方は先に最終試験で初めて使うライトガンをお読みください。 あ、逆にこれを読んでからそっちを見た方が臨場感を味わえて良いかもしれません。 ・ ご質問の内容 こんにちは! ライトガンについて管制 […]…
8月 2016
航空管制官に必要な能力のひとつが、ストレス耐性です。海外の代表的な航空管制組織ではチームワーク、柔軟性、コミュニケーション能力、判断に動じない心、論理的思考、といった点を必要なスキルとして主に挙げていますが、無線交信中の緊張感とプレッシャーに加え、航空管制官というプロフェッショナルな専門職にも一般社会と同様のサラリーマン的な厳しさが付いて回りますので、個人的にはストレス管理は重要な気がします。 & […]…
Skybrary”スカイブラリー”は飛行機や管制官に関する様々な分野の情報が集められたホームページです。航空機の運航や管制官の業務について、 Operational Issues(運用の問題) Human Performance(人間のパフォーマンス) Enhancing Safety(安全性の向上) Safety Regulations(安全規制) の4つのテーマに分け、 […]…
航空管制官がメディアにどう扱われているのかとても解りやすい1日でした。こんなニュースを見なければ触れることすらなかった管制塔退避基準と、世間では気付きにくいニュースの裏側について書きます。真実かどうかは実際に確かめるまでもなく、インターネットのニュース記事を読むだけで推察できます。 航空業界の関連ニュースは、個別の航空会社が話題の中心になりがちなのであまり扱わないようにしていますが、台風で成田空港 […]…
花火と飛行機、空港のコラボレーション写真を貼っていきます。羽田空港の管制塔では、夏は毎晩のように花火大会を見られるそうです。羽田空港に限らず地方の空港でも、打ち上げポイントが空港の近場なら、人混みに紛れることなく迫力ある花火を楽しむことができます。 出典: https://www.flickr.com/ 指示する飛行機がいるのでじっくり鑑賞とはいきませんが、花火が上がった瞬間をチラッと見るだけでも […]…
TCASの説明はこちらの記事に載せています。航空管制官になると研修等で民間の航空会社や組織に出向く機会があります。国家公務員の研修なんて聞くと世間は国家予算の無駄遣い!と考えがちですが、多くの研修を実際に体験した素直な感想を言うと、航空管制官の仕事の身になるように良く考えられた研修が多かったと思います。 ”TCASフライトシミュレーター体験搭乗研修”は、印象に残っている研修の一つです。空中で衝突す […]…
航空法で定められた航空障害灯 ビルの赤い光は飛行機が夜間に飛行する際、建造物の存在を示す目印として設置されています。旅客機のように高高度を飛行するなら、ただ夜景を綺麗に見せる赤い光でしかありませんが、例えばヘリコプターが都市部で夜間の遊覧飛行をするなら、高い建物になくてはならない光の目印です。 航空障害灯が日本で最初に設置された建造物は東京タワー、だそうなので飲み会の際の航空雑学を披露する切り口に […]…
成田空港で発生したエンジントラブルのニュースを取り上げたものではありませんが、一般のメディアでは詳しく説明できない点も含めて、離陸中に不具合が発生して出発を中断した場合に滑走路ではどのような対応が取られるのか説明します。滑走路を閉鎖してから再開するまでの間、航空管制官はパイロット以外にも滑走路点検車、影響の大きさにもよりますが消防車にトーイング、急停止でタイヤがパンクしたり衝撃で機体部品が散乱した […]…
前回は航空会社の3レターコードとコールサインを紹介しましたが、今回はそれの空港バージョンです。3レター、4レターは国際民間航空機関ICAO(イカオ、アイカオ; International Civil Aviation Organization)という国際連合の専門機関に定められており、旅行業系の国際非営利団体IATAが定める2レター、3レターと合わせて、航空業界で働くなら一度は覚えなければならない […]…
先日の記事に日本航空の写真を使用したので、代わりに全日空の写真を多めに入れておきました。 お写真を提供いただき、この場を借りてお礼申し上げます。 明日は緊急機の対応について実話を交えながら解説します。…
航空無線でパイロットに指示する場合、まずその航空機に割り当てられた呼び名を前置します。管制官が無線送信した音声はその周波数帯にいるパイロット全員に聞こえますが、指示の対象を特定するため、最初にコールサイン(呼出符号)とフライトナンバー(飛行機のチケットに書かれている便名の番号と同じ)を合わせて言うことで、〇〇航空××便のパイロットへの指示である、との区別を付けています。 日本航空1便なら、旅客用チ […]…
航空管制官の夏の風物詩といえば積乱雲です。梅雨の長雨も厄介な日がありますが、瞬間的な爆発力は積乱雲が持たらす雷雨に遠く及びません。外で雷がゴロゴロ鳴っているとき、空港の交通状況はどうなっているのか知らない方も多いでしょう。 説明を始める前に航空管制官の変な日本語表現に新たな言葉を追加しておきます。 押す 飛行機の出発準備完了後、ボーディングブリッジが外れてプッシュバックを開始すること。” […]…