航空管制官

皆さま滑走路は適正に使われております

お辞儀管制官

再び滑走路の話に戻ります。

早速いつものスライドアニメーションが出てきます。ここでは、自分の指示で到着機を着陸させてそのあとにラインナップした出発機を離陸させているつもりで見てください。

 

 

到着機の間に出発機が出る何てことない状況です。これがいつも続くならとても快適な仕事なのですが現実は違います。到着機の滑走路からの離脱があとちょっと遅くなるだけで出発機の離陸滑走開始が遅れますし、最後の到着機がちょっと速いスピードだったらそれだけで心臓に悪そうです。

刻々と移り変わる天候や風の影響、飛行機の種類やパフォーマンス(性能)、その他様々な事情等によっても多少の影響が出ます。

 

いつだって何てことない状況などありません。

そのときは何てことなかった状況なだけです。

 

このように緊張を絶やすことなくいつでも心構えをしながら、離陸や着陸の許可を英語でスムースに指示を続けることでパイロットと調和して、滑走路をもっとも有効に使うことができます。これは持論が強すぎるかもしれませんが、そんな気持ちでやっていました。

 

滑走路をもっとも有効に使っているということは、いつもその道路を離着陸に使用する飛行機がいるということと同じなのです。

 

そんな大変な思いをせずに飛行機をゆったりしたスケジュールで計画した方がいいと思う人もいるかと思いますが、そんな余裕は日本にはありません。航空需要は過去から右肩上がりで伸び続けていますし、繁忙時間帯の新しいスロット(時間スケジュール枠)が出れば取り合いになるほど、民間航空会社は集客しやすい時間帯を求めています。

 

航空機の運行に関わる全ての皆様が毎日必死に働いてくれているからこそ現状を維持できています。安全にかける予算というのは対費用効果だけで簡単に考えられません。あなたの家の周りが最近物騒になったからって、気軽に立派な門を建てられないのと同じです。

 

今後もオリンピックに向けて世界中からの熱気が増すニッポン。

経済に影響が出ないよう縁の下で支えている、滑走路上のハーモニーについて解説しました。

 

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