あなたが搭乗した飛行機が遅れたとき、知らなければちょっとイライラ、知ってればちょっと先の予想ができるようになるかもしれないお話です。 飛行機が予定より遅れる理由はたくさんあります。例を挙げていくと、 天候の悪化や天災 滑走路閉鎖 航空機整備等、航空会社側に起因する遅れ 旅客に起因する遅れ 等が通常考えられます。 他に遅延の理由として思いつくものは? あの乗り物が遅延する理由を天候不良 […]…
6月 2016
トップ画像はかの有名なアレがモチーフです。あと3つ揃えないと願い事は叶いません。 今日のテーマはレーダー管制ではありません。レーダーという機械自体についてです。管制官の用語等は一切出てきませんが、その代わり今日の記事を最後まで読むと、他人にレーダーの話をしたくなる衝動にかられる人が出てくる恐れがございますので、ご注意ください。 英単語の意味を調べてみると、 radar 意味: レーダー、電波深知法 […]…
航空管制官は自分が良い仕事をしても、直接相手からその感謝を受けることはありません。 パイロットとの通信は一期一会ですし安全であることが当たり前の仕事なので、脳の回転が早くて処理能力が高い管制官だからといって、安全を損なう出来事を一つでもしてしまえばその過去の評価は一瞬で崩れ去るほどの打撃を自分自信で感じざるを得ない、そんな仕事です。 そんな航空管制官ですが、仕事をしていて良かったと思 […]…
真剣になり過ぎて夜中になってしまいました。 このブログを始める前、ある航空管制官のブログを始めようと思ったきっかけになった本をご紹介します。こちらはhttp://www.ifatca.org/controller-magazine/に書かれているように、The Controllerという航空管制官の国際連盟IFATCAの季刊誌で、バックナンバーも含めてhttps://issuu.com/ifatc […]…
前回のATCエアライン無線英語学院のおさらいです。 無線通信で会話する場合も普通に日常会話英語を使って問題はなく、相手に通じさえすれば良いようなところもありますが、過去の様々な言い間違い/聞き間違いの教訓から定められたルールに関しては共通の認識として学習しておかなければなりません。 英語が母国語じゃない人間にとってはエル”L”とアール”R”の発音の違 […]…
■ よくある質問と回答(ネットとかで見る) 「航空管制官って英語で指示するんですか。」 「はい、全て英語です。いろんな国の人いるんで。」 「国内便のパイロットも英語ですか。」 「はい、全て英語です。いろんな国の人聞いてるんで。」 「社内も英語公用語ですか。」 「基本は日本語ですけど誤解がないように伝えたいときは英語を使います。」 「ふーん(思考終了)。そうなんですね、ありがとうございました。」 ( […]…
航空管制官の様々ある役割担当の中で、もっとも分かりやすい業務ポジションが滑走路担当の管制業務です。 僕は航空管制官の存在すら知らずに20年以上生きてきて平然とな〜んも考えずに飛行機に乗っていましたので、あの世界がどれだけ未知のものとして捉えられているかよ〜く分かります。おそらく飛行機に詳しくない方でも共通に既知としていることは、飛行機というのは滑走路上でスピードを加速して浮遊し出発する乗り物であり […]…
こんにちは。ご覧いただきありがとうございます。 元航空管制官が素人ながらに書いているだけのブログですが、見てくださっている方が増えてきて、毎日キーボードを叩き続ける励みになります。 明日の記事の準備のため、本日は過去にプライベートで撮影した空と飛行機の写真をアップして終わりにします。いま準備しているテーマというのは航空管制官の花形ポジションの一つ、 グランドコントロール(地上管制席) […]…
前回までのあらすじ 小さい頃はとても臆病で、一人では実家と学校と最寄駅をつないだ3角形の範囲から出ることができないほどだった。学校の成績もぱっとせず、クラスの小テストの結果はいつも決まって65点。どの教科もまんべんなく出来ない彼だったが、唯一誰にも負けない特技があった。それがテレビゲーム。地域のゲーム大会、それもとりわけ相手と1対1で勝負する格闘技系のゲーム大会で、並みいる大人たちを相手に毎回のご […]…
テレビで飛行機のニュースが流れるときというのは、大抵は事故が起きてけが人が出ましたとか、墜落してブラックボックス(本当は赤いんですけどね)を捜索中とか、視聴者にとって刺激的な内容ばかりです。飛行機や航空業界について何も知らない、至って普通の方々が聞けば当然のように飛行機は危険な乗り物と思ってしまうでしょう。 地上で起きた不具合や事故ならまだ何とかなりそうなものですが、飛行中にそのような事態に遭遇す […]…
全国に勤務する航空管制官は約2000人います。管制官の業務は空港で無線指示をすることだけではありません。管制塔では目で外を見て飛行機の安全な間隔を取り、レーダー室では空港を出発した飛行機とまもなく到着する飛行機が混在する空をレーダー画面を頼りに指示して誘導し、管制部と呼ばれる空港と全く関係ない場所にある全国で4か所の大型施設では高高度(地上から約7300メートル以上)かつ広範囲に渡って、やはりレー […]…
たまにはこんなキャッチーなタイトルを付けて見ましたが、記事を書き終わってみてこれで正解でした。 語尾のATCとは航空管制官の英語名Air Traffin Controllerの頭文字をとった通称のことです。詳しくはこちら 昨日の記事でも解説しました通り、飛行機の動き=パイロットの操縦には大きな違いがあります。誤解のないように言っておくと操縦の技量に差はありますが、それも個人の差という […]…
航空の世界ってどこかマニアックで近寄り難いイメージをお持ちの方も多いと思います。 僕自身も別に飛行機が好きだから航空業界を目指した訳ではなかったので、航空管制官になってから仕事のために仕方なく飛行機の勉強をしていただけでした。その時は。 だってその覚えなければならない知識の数たるや、空を越えて天文学的なんです。 まずは代表的な飛行機の種類や世界各国の航空会社と空港名、それぞれを決められた英語表記で […]…
こんにちは。 今日は航空管制の話というよりも人間の本質に関わる深刻な問題がテーマです。 ニュースやインターネットの記事で飛行機に乗る旅客のマナーが良い国と悪い国を比較しているのを見ると、なんか日本がとてもマナーが良いように思えてきますが僕は全然そう思いません。 ある日の関西空港ターミナル内で偶然見かけただけですが、今でも強烈に残っている光景があるので反感を買う覚悟であえて書きます。こ […]…