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管制官とは

航空管制官

滑走路の使い方をケーススタディー

飛行場の航空機取り扱い処理能力を高める 航空機の取り扱い機数が増えることは、経済の循環を促進して公共の利益に繋がります。成田国際空港のNAAや関西国際空港のNKIACのように民営化した空港会社にとっては、社員一丸となって伸ばしたい数字の一つです。飛行場の処理能力を高めるには何が必要かまずは整理します。 滑走路を新設 空港の取り扱い機数を増やすなら滑走路を作るしかない、というのが一般的な理解かもしれ […]…

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航空管制官

空港の管制塔以外で航空管制官が担当する仕事

航空管制官は管制塔から空港を支える縁の下の力持ち、のように書き続けてきたブログですが、全国で2000人近くいる管制官の全員が空港に勤務している訳ではありません。航空保安大学校を卒業した最初の赴任先で、窓の外を見ながら飛行機に指示をする管制塔の航空管制官になれるのは、各管署の要員状況にもよりますが半数くらいでしょう。 今日は管制塔以外で担当する仕事の概要と、管制席についてまとめてみました。 ターミナ […]…

航空管制官

航空機の飛行許可のため管制承認をデリバリー

飛行機に乗り込んでチケットに書かれた座席を探したら、あとは上の棚に荷物を入れてシートベルトを締めれば出発までホッと一息。窓の外や機内の雑誌を見ながら旅行気分を抑えてリラックスしてる合間にも、パイロットは管制承認伝達席(クリアランスデリバリー)の周波数で交信をして、管制官に管制承認を要求しています。 航空機は事前にフライトプラン(飛行計画書)を提出しています。出発予定時刻の一定時間前になると運航情報 […]…

管制塔

ライトガン – 指向指示灯の意味

みんなの航空電子掲示板が軽い不具合(マイナートラブル)に見舞われていますので、通常の投稿で質問にお答えします。改修(トラブルシューティング)が終わったら再度報告いたします。指向指示灯(ライトガン)を初めて聞いた方は先に最終試験で初めて使うライトガンをお読みください。 あ、逆にこれを読んでからそっちを見た方が臨場感を味わえて良いかもしれません。 ・ ご質問の内容 こんにちは! ライトガンについて管制 […]…

ノンレーダー
エアライン

運航の最高責任者はパイロット

昨日は天候不良で管制塔から滑走路が見えなくても、航空無線さえ使わせてくれれば口と耳だけで安全を守れるというお話をしました。天気が悪いとはいえ、空港に到着するため滑走路へ向かって直線降下する航空機が対象なので、航空管制官が状況を誤って判断ミスをしても、到着しようとするパイロットが危険を感じたら着陸やり直しをすれば済む話です。   管制官の判断ミスでゴーアラウンド、という重大なことを軽々しく […]…

管制卓の機器
航空英語

管制卓の機器とスイッチ解説

ホームページを一部リニューアルしました。パソコンの方はページ上部に、スマートフォンの方は左上部メニューアイコンの中に”みんなの掲示板”というリンクを設置しましたので、ぜひ一度ご覧下さい。   管制卓は航空管制官が働くデスク 周波数を通して対空通信をするのが航空管制官です。一般のオフィスにあるそれとは違い管制卓と呼ばれる管制官のデスクには、様々な機器とスイッチ類がた […]…

航空管制官

天気が良い日に飛行機が遅れる理由

あなたが搭乗した飛行機が遅れたとき、知らなければちょっとイライラ、知ってればちょっと先の予想ができるようになるかもしれないお話です。 飛行機が予定より遅れる理由はたくさんあります。例を挙げていくと、 天候の悪化や天災 滑走路閉鎖 航空機整備等、航空会社側に起因する遅れ 旅客に起因する遅れ 等が通常考えられます。   他に遅延の理由として思いつくものは? あの乗り物が遅延する理由を天候不良 […]…

海外管制塔
航空管制官

英語がなきゃ離陸許可すら出せません

■ よくある質問と回答(ネットとかで見る) 「航空管制官って英語で指示するんですか。」 「はい、全て英語です。いろんな国の人いるんで。」 「国内便のパイロットも英語ですか。」 「はい、全て英語です。いろんな国の人聞いてるんで。」 「社内も英語公用語ですか。」 「基本は日本語ですけど誤解がないように伝えたいときは英語を使います。」 「ふーん(思考終了)。そうなんですね、ありがとうございました。」 ( […]…

地上管制席背景
航空管制官

飛行機を華麗に操る地上管制席 – グランドコントロール

航空管制官の様々ある役割担当の中で、もっとも分かりやすい業務ポジションが滑走路担当の管制業務です。 僕は航空管制官の存在すら知らずに20年以上生きてきて平然とな〜んも考えずに飛行機に乗っていましたので、あの世界がどれだけ未知のものとして捉えられているかよ〜く分かります。おそらく飛行機に詳しくない方でも共通に既知としていることは、飛行機というのは滑走路上でスピードを加速して浮遊し出発する乗り物であり […]…

管制間隔
航空管制官

管制官が守る飛行機の間隔

テレビで飛行機のニュースが流れるときというのは、大抵は事故が起きてけが人が出ましたとか、墜落してブラックボックス(本当は赤いんですけどね)を捜索中とか、視聴者にとって刺激的な内容ばかりです。飛行機や航空業界について何も知らない、至って普通の方々が聞けば当然のように飛行機は危険な乗り物と思ってしまうでしょう。 地上で起きた不具合や事故ならまだ何とかなりそうなものですが、飛行中にそのような事態に遭遇す […]…

無線通信バトンリレー
航空管制官

無線通信バトンリレー進行中

全国に勤務する航空管制官は約2000人います。管制官の業務は空港で無線指示をすることだけではありません。管制塔では目で外を見て飛行機の安全な間隔を取り、レーダー室では空港を出発した飛行機とまもなく到着する飛行機が混在する空をレーダー画面を頼りに指示して誘導し、管制部と呼ばれる空港と全く関係ない場所にある全国で4か所の大型施設では高高度(地上から約7300メートル以上)かつ広範囲に渡って、やはりレー […]…

航空管制官

飛行機は空港の一体どこを走っているのか

全く航空の世界に興味もなかった頃、始めて海外旅行で飛行機に乗ったのですが、離陸に向けた走行中に一体この空港のどこにそんな走る道があるのか、と窓から外を眺めては道路の光を目で追ったりしていました。 さぞ、若かったんでしょうね。 移動で暇ありゃ寝ることしか考えない大人になってしまい、CAさんが機内食を諦めるほど爆睡してしまいます。 本題に入る前に豆知識を一つご紹介。下の写真を見てください。   […]…

航空管制官

皆さま滑走路は適正に使われております

再び滑走路の話に戻ります。 早速いつものスライドアニメーションが出てきます。ここでは、自分の指示で到着機を着陸させてそのあとにラインナップした出発機を離陸させているつもりで見てください。 到着機の間に出発機が出る何てことない状況です。これがいつも続くならとても快適な仕事なのですが現実は違います。到着機の滑走路からの離脱があとちょっと遅くなるだけで出発機の離陸滑走開始が遅れますし、最後の到着機がちょ […]…

滑走路と管制官
航空管制官

管制塔と滑走路は大忙し!

今回は管制塔から滑走路を眺めた場合のイメージを使い、安全で効率が良い運航とはどんなものか説明したいと思います。滑走路というのは空港広しと言えども数ある道路(?)の中でも唯一、航空機の離着陸に利用できる道路のことです。滑走路を”道路”と表現されるのに違和感ある人、ちょっと飛行機マニアの危険度高いですよ! 出発機と到着機の両方が同じ滑走路を使う場合、通常は離着陸に使用する方向を […]…