飛行機は目的地の空港に着陸するまで、いつの段階でも振り出しに戻る可能性がある乗り物です。滑走路から離陸する前の段階(ターミナルから滑走路まで走行しているとき)に引き返すことになれば、元々居た駐機場まで引き返します。しかし、離陸して空を飛んでしまってから引き返す場合は、 機体に不具合を生じたまま目的地まで行ったほうがいいのか あらかじめ飛行計画に記載していた代替空港に目的地を変更するのか いま飛行し […]…
航空英語
航空管制官のマニュアルである管制方式基準については、すでに当ブログの航空管制官カテゴリーでイチから解説しておりますが、管制官は定型文だけで仕事ができるわけではありません。日々の空港の運用、航空機の飛行には、管制方式基準だけではカバーしきれない様々なシチュエーションがあります。管制官はそれぞれの場面に応じて柔軟にパイロットに指示を出さなければなりませんが、そのフレーズはお決まりの定型文が定められてい […]…
英語はどう勉強すれば話せるようになるのか、という質問を過去たくさん受けました。学問に王道なし、と言い聞かせてガリ勉することは何か違う気がしてならない、と感じるのはごく自然です。英文の読み書きを勉強するよりも、英会話を習って聞いて話すことを重視したほうが良い、と主張する方も英語を教える立場の人にたくさんいます。 しかし、英会話授業のスタイルで単語と文法を学習するのは非効率ではないかとも思います。英会 […]…
ディッチングという言葉を聞いたことがあるでしょうか。Ditchは道路脇に掘られた溝のことを言いますが、そこから派生してDitchingは予想外の出来事にハマってしまうことを指し、航空業界では着陸する場所がない場合の最後の手段として海に着水することを意味します。小型機ならまだしも旅客機は海を想定するのが通常です。 ハドソン川の奇跡は犠牲ゼロの結果 映画のハドソン川の奇跡はまだ見ていませんが、当時この […]…
AIS JAPANの使い方をサンプル画像付きで分かりやすく紹介 航空路の話題を始めるときは決まって、「あなたは、空に道があることを知っていますか。」のようなくだりから始まりますが、一般の方だって飛行機乗ってるしそれは気がついているのでは、と思えてなりません。 タイトル写真はベルギーのブリュッセル郊外にある欧州航空航法安全機構(英語: European Organisation for the Sa […]…
Skybrary”スカイブラリー”は飛行機や管制官に関する様々な分野の情報が集められたホームページです。航空機の運航や管制官の業務について、 Operational Issues(運用の問題) Human Performance(人間のパフォーマンス) Enhancing Safety(安全性の向上) Safety Regulations(安全規制) の4つのテーマに分け、 […]…
先日の記事に日本航空の写真を使用したので、代わりに全日空の写真を多めに入れておきました。 お写真を提供いただき、この場を借りてお礼申し上げます。 明日は緊急機の対応について実話を交えながら解説します。…
航空管制官を取り上げる作品の多くは仕事の内容にフォーカスしており、大体のテレビや映画はその活躍を描くものとなっています。空港と飛行機というダイナミックな映像と管制塔やレーダー室の雰囲気を織り交ぜて緊張感を演出し、最終的には無事に終わってハッピーエンドという展開が通常です。 ところが今日紹介する作品”Breaking bad(ブレイキングバッド)”はコンセプトがまるで違います […]…
ホームページを一部リニューアルしました。パソコンの方はページ上部に、スマートフォンの方は左上部メニューアイコンの中に”みんなの掲示板”というリンクを設置しましたので、ぜひ一度ご覧下さい。 管制卓は航空管制官が働くデスク 周波数を通して対空通信をするのが航空管制官です。一般のオフィスにあるそれとは違い管制卓と呼ばれる管制官のデスクには、様々な機器とスイッチ類がた […]…
高校生、大学生、公務員転職狙いの社会人まで、航空管制官になりたい人にオススメのホームページを紹介します。英語で全て書かれているので、採用試験の勉強中なら英語リーディング力と飛行機の知識を一緒に習得できます。 イギリス航空管制公社NATS(National Air Traffic Services)は2002年に設立されました。英国全体の安全な飛行を監督する航空交通業務の提供機関で、それまではCAA […]…
飛行場の管制塔で働く管制官は、勤務中の大半を外を見て過ごします。そこは一般のオフィスにある光景とは違い、管制卓と呼ばれる様々な種類の通信機器、電子機器、スイッチ類、ちょっとした物を入れておける引き出しが備わった机に向かい、ヘッドセットを装着して指示を出しています。 たまには飛行機がいない時もあります。 もちろん飛行機がいなくてもやることはあるのですが、時間があるときには空を眺めてどれだけ遠くまで見 […]…
真剣になり過ぎて夜中になってしまいました。 このブログを始める前、ある航空管制官のブログを始めようと思ったきっかけになった本をご紹介します。こちらはhttp://www.ifatca.org/controller-magazine/に書かれているように、The Controllerという航空管制官の国際連盟IFATCAの季刊誌で、バックナンバーも含めてhttps://issuu.com/ifatc […]…
こんにちは。ご覧いただきありがとうございます。 元航空管制官が素人ながらに書いているだけのブログですが、見てくださっている方が増えてきて、毎日キーボードを叩き続ける励みになります。 明日の記事の準備のため、本日は過去にプライベートで撮影した空と飛行機の写真をアップして終わりにします。いま準備しているテーマというのは航空管制官の花形ポジションの一つ、 グランドコントロール(地上管制席) […]…