今から話すことは職場や仕事場のコミュニケーションの例であって、別に普段からそうならなきゃいけないっ思って言ってるてわけではありません。プライベートは何も気にしないで自分らしく、思った通りの言動が一番だと思っています。
ところが、司会者を任される者は100人の顔を持たなきゃいけないと思うんです。ゲストは大抵、一つの顔しか作れません。ただ、その一つの顔すら育ってきた環境の違うので一括りにはできず、話すスピード、言葉遣いのレベルから相手に合わせて接し方を変えるくらいでないと良い司会者にはなれない、と個人的には考えています。芸能人でも司会が本当に上手な方は、中学生のアイドルでもご年配の評論家相手でも楽しい会話に持っていけます。話しながら相手との絶妙な距離感を適正な位置に持って行くんでしょうね。パイロットも同様で、操縦の慣熟度、各空港や空域の方式に対する理解度、単純な英語スキルなんかもバラバラなので、管制官は各パイロットのレベルを把握して指示しなければ一流とは言えません。その手がかりになるのは、耳から入る声質と、目で見た航空機(レーダーならレーダーターゲット)の動きだけです。
トピックに戻りますが、僕は管制官同士で内部の調整をするときほど、英語を使っていました。ONIKUさんもお気づきのように英語の方が有利な点が3つほど挙げられます。
1、敬語がない
2、言葉が短く定義がハッキリ
3、1と2のおかげで直球で自分の意思を伝えられる
管制官の職場は英語が当たり前に飛び交っているので、現場の空気にあやかって、目上の人と調整するときほど英語を多用していました。とはいっても、単語1、2語の調整で済むようなときくらいしか効果的ではないんですけど、忙しいときほど言葉を短くすることで、聞き返しが少なく意思疎通をうまく取れたような気がします。
それから、いつもパイロットが管制塔にいてチームの仕事を見ていると思って、安全と効率のためなら相手が上司でもダメなものはダメ、って悪態を付きましたし、自分の手に負えなくなる前に遠慮なく後輩に頼って航空機をパスしたりしてました。それも協調作業の一部になっていますかね!