航空保安大学校

採用試験会場はいつも通う大学

航空管制官採用試験の申し込みは人事院のホームページからインターネット上で完結できます。

現在は受験票までダウンロードできるみたいですが、当時は申し込み後に郵送で届いたように記憶しています。というのも封筒を開けてみたら驚いたことに、試験会場の欄に現在通っている大学名が記されていたのです。それも関東エリアの受験生が全員その場所で受けるようです。

早速、管制官採用試験が終わるまで卒業研究の参加を猶予してもらっていた研究室の教授にこのことを報告しました。ついでに、試験日当日は休講で誰もいないけど研究室で自由に休憩して良い、という職権乱用に近いお許しも頂きました。実は始めからこっちが狙いでした。

その時は使えるものは何でも使って、少しでも他の受験生より有利な環境で本番に臨みたいと考えていました。

そこで、採用試験の前日に十分に睡眠が取れれば緊張で睡眠不足の受験生よりも試験で力を発揮できる、と考えて二日前の夜から寝ずに試験日前の最後の勉強を始めました。翌朝はクタクタでしたが、昼にはもう勉強を切り上げて、何もせずに夜を迎えました。

作戦はうまく行きました。ぐっすり寝て気持ち良く試験日の朝を迎えることができました。もし眠れなかったら2日徹夜しての試験になるところでしたが、それは避けることができました。

そんな危ない橋渡ってまで無理してコンディションを整える必要はなかったかもしれませんが、そこまでして最も良いパフォーマンスで当日の試験を迎えなければ、一次試験不合格は確実だと分かっていたからの行動です。

5年分の過去問を解いて一度も合格平均点を上回ることができなかったのですから、そんな考えになるのも止むをえません。

一限目の授業に合わせるように通い慣れたいつもの電車に乗り、最寄駅に着いたら大学まで最短で行ける出口に向かい、いつもと違う雰囲気が漂う大学に着くなり早速研究室に自分の荷物を置きました。

部屋の窓からキャンパスを覗くと航空管制官採用試験会場と書かれた看板が、普段の講義では入る機会がない号館の入り口に立てかけられているのが見えました。

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