一般的に航空管制官はこんな人が向いている、と考えれそうな性格や能力について勝手な想像で考えてみました。
- 飛行機が好き
- 英語が得意
- 記憶力が高い
- 常に慌てず冷静
- 頭の回転が早い
- 論理的に考えられる
- 空間把握能力がある
- マルチタスク(多数のことを同時に処理する能力)
- 協調性がある(チームワーク)
この列挙した幻想について今から実体験をもとに解き明かして行きます。
就職活動に悩んでる人は決まって本当にやりたい仕事が自分に向いているかどうか、ということを気にしています。巷の就職活動サイトには自分に向いてる職種適性診断なるツールもあり、僕も当時やりましたが営業職!!って表示されてガッカリさせられました。
冷静に考えるとあれは営業職に応募するように仕組まれたツールだったかも知れません。そんな程度のものと思いましょう。
- 飛行機が好き
- 英語が得意
- 記憶力が高い
僕は過去の記事から見て頂ければ分かるとおり、飛行機がこれといって好きなわけではありません。英語よりも理系科目が得意です。高校生の頃に取得した英検2級以来、英語能力に向上はなく第二外国語すら学習せずに大学を卒業しました。記憶力は人並みなのでともかく繰り返して覚えています。
- 常に慌てず冷静
- 頭の回転が早い
- 論理的に考えられる
感情的になることもありますし、慌てると早口になります。頭の回転とは違いますが計算は早いタイプかも知れません。脳トレソフトで診断すると実年齢よりも大体10歳くらい若いです。また、論理的に考えるということに繋がるかもしれませんが、人ならこう考えるだろうと想定するタイプです。
- 空間把握能力がある
- マルチタスク(多数のことを同時に処理する能力)
空間把握能力は一部の天才のような人を除けば、大きな個人差があると思えません。ですが、ここでは少なくとも航空管制官という仕事に影響するほどの差はない、ということにしておきます。マルチタスクも良く分かりませんが、飲食店でアルバイトしてたおかげで料理の段取りと手際の良さは自信があります。
- 協調性がある(チームワーク)
協調性については仕事上の連携はそれなりに上手くやれていたと思います。他とスムースな連携ができる、というのも航空管制官になるには達成しなければならない課題の一つでしたので、そこは航空保安大と配属した空港の訓練を通して矯正させられました。そういうわけでこれは航空管制官になる過程で備わるものです。
適性は仕事に就かなければ測れません。
自分でもわかっていなかった部分が、仕事で発揮されてそれが適性だったことに後から気がついたりするものです。
でも強いて一つ適性と言えそうなことをあげるとすると、
人の役に立ちたい人
はすでにこの仕事に向いてると言えます。航空管制官は国家公務員ですので一般の民間企業とは違い営利目的ではありません。会社に加担することなく個人で中立性を保つことができます。
パイロットと航空管制官がプロ同士の掛け合いで、効率と安全を追求することは社会全体にとって有益なことです。それと同時に決して良い仕事をしたからといって表立って評価されない地道なものでもありますので、
見返り不要で人の役に立ちたい頑張り屋
考え抜いた結果、これが一番しっくりきました。自分がそんなタイプだとは思いもしませんでしたが、意外と性に合っていたんでしょうね。
明後日は航空管制官採用試験の2次試験日です。誰もが受かりたいシーンで言うのもアレですが、今年は難しくても何回でも挑戦して欲しいです。それくらいの気持ちを持った人もまた、航空管制官に向いていると断言できます。
やりたい気持ちは自分にない適性をも上回る能力を授けてくれます。
これが僕の実体験です。
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