小学生だった頃、友人が仮想旅行部という名前で、綿密に長期旅行の計画や宿泊の準備をして旅行に行く手前までを楽しみつつ研究することを目的とした何とも物悲しい部活を一人で活動していましたが、360度動画とVRボックスの登場はそんな引きこもりがちだった彼にとって持ってこいのプロダクトに感じます。 コックピットの360度動画おすすめベスト5 360° cockpit viewというタイトルでスイス航空のエア […]…
エアライン
飛行機に乗って窓から外を眺めると、右か左か旅客機の主翼がまず目に入ります。心配性の方は、空気抵抗を受けて主翼がしなりながら翼面の各装置がバラバラ動く様子を見て不安に思うかもしれませんが、フラップやスポイラーに異常があればコックピットで警告が出ているはずなので、客室乗務員さんを呼んで「翼面に異常が見られる。」とかくれぐれも言わないように。 今日は航空機の飛行を支える翼面の装置について学びます。 大型 […]…
TCASの説明はこちらの記事に載せています。航空管制官になると研修等で民間の航空会社や組織に出向く機会があります。国家公務員の研修なんて聞くと世間は国家予算の無駄遣い!と考えがちですが、多くの研修を実際に体験した素直な感想を言うと、航空管制官の仕事の身になるように良く考えられた研修が多かったと思います。 ”TCASフライトシミュレーター体験搭乗研修”は、印象に残っている研修の一つです。空中で衝突す […]…
航空法で定められた航空障害灯 ビルの赤い光は飛行機が夜間に飛行する際、建造物の存在を示す目印として設置されています。旅客機のように高高度を飛行するなら、ただ夜景を綺麗に見せる赤い光でしかありませんが、例えばヘリコプターが都市部で夜間の遊覧飛行をするなら、高い建物になくてはならない光の目印です。 航空障害灯が日本で最初に設置された建造物は東京タワー、だそうなので飲み会の際の航空雑学を披露する切り口に […]…
昨日は天候不良で管制塔から滑走路が見えなくても、航空無線さえ使わせてくれれば口と耳だけで安全を守れるというお話をしました。天気が悪いとはいえ、空港に到着するため滑走路へ向かって直線降下する航空機が対象なので、航空管制官が状況を誤って判断ミスをしても、到着しようとするパイロットが危険を感じたら着陸やり直しをすれば済む話です。 管制官の判断ミスでゴーアラウンド、という重大なことを軽々しく […]…
たまにはこんなキャッチーなタイトルを付けて見ましたが、記事を書き終わってみてこれで正解でした。 語尾のATCとは航空管制官の英語名Air Traffin Controllerの頭文字をとった通称のことです。詳しくはこちら 昨日の記事でも解説しました通り、飛行機の動き=パイロットの操縦には大きな違いがあります。誤解のないように言っておくと操縦の技量に差はありますが、それも個人の差という […]…
航空の世界ってどこかマニアックで近寄り難いイメージをお持ちの方も多いと思います。 僕自身も別に飛行機が好きだから航空業界を目指した訳ではなかったので、航空管制官になってから仕事のために仕方なく飛行機の勉強をしていただけでした。その時は。 だってその覚えなければならない知識の数たるや、空を越えて天文学的なんです。 まずは代表的な飛行機の種類や世界各国の航空会社と空港名、それぞれを決められた英語表記で […]…
こんにちは。 今日は航空管制の話というよりも人間の本質に関わる深刻な問題がテーマです。 ニュースやインターネットの記事で飛行機に乗る旅客のマナーが良い国と悪い国を比較しているのを見ると、なんか日本がとてもマナーが良いように思えてきますが僕は全然そう思いません。 ある日の関西空港ターミナル内で偶然見かけただけですが、今でも強烈に残っている光景があるので反感を買う覚悟であえて書きます。こ […]…