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航空管制シミュレーター「エアパレット3D」をタジキスタンへ導入

ULANS

NTTデータは、2016年12月に、「タジキスタンにおける航空ナビゲーションサービス改善計画」で使用する航空管制訓練シミュレータを日本国際協力機構(以下、JICA)から受注しました。この製品「airpalette®3D Simulator」は、2017年9月末からタジキスタンで運転が開始される予定です。

「airpalette®3D Simulator」は、ぼくは航空管制官シリーズの制作で有名なテクノブレイン株式会社(以下、テクノブレイン)が開発した航空交通管制シミュレーターです。海外では、導入およびその後の販売サポートを提供します。この製品は、高精度のグラフィックスと複数の航空機の動作を自動的に再現できるAI技術「AISHIP」によって、トレーニングに必要な労力を軽減し、効率的な航空管制の訓練を可能にします。

この製品は、タジキスタンの航空管制官の訓練に使用される予定です。これは、国家の航空インフラにおける人材育成スキームの一部です。航空交通を本格的な環境で視覚的に把握し、研修に必要な人材の訓練を迅速化することで、航空管制官のスキル向上に寄与します。

NTTデータは、タジキスタンにおける本製品の実施やその他の支援を実行します。

目次

航空管制シミュレーター導入の背景

タジキスタンは内陸国であり、土地のほとんどが山岳地帯であるため、航空・経済活動を支援するための重要な交通手段として航空需要が増加しています。タジキスタンは、航空インフラを構築し、安全で信頼性の高い航空管制システムの実現とその管理・制御能力を強化するという課題に直面しています。

そこで、タジキスタンは2014年にすべての航空管制官に対し、国内外での訓練を義務付け、同時にタジキスタン運輸省は訓練センターを設立しました。日本は2016年以降、JICAの「タジキスタンにおける航空ナビゲーションサービスの改善計画」に基づき、専門家を派遣し航空管制能力の向上を支援しています。そしてこの度、タジキスタンは航空管制シミュレータの調達を決定しました。

テクノブレインは、航空交通管制シミュレータ「ULANS(以下、ウラノス)」の開発と国内マーケティングを行っています。NTTデータは、「エアパレット3Dシミュレーター」という名前で「ウラノス」の海外での販売を代理します。

2016年12月、タジキスタン国内の航空インフラ建設を支援してきたJICAは、タジキスタンで導入される航空管制シミュレータとして「airpalette 3D Simulator」を採用しました。操業開始は2017年9月末の予定です。

航空管制シミュレーター導入の概要

JICAの「タジキスタンにおける航空ナビゲーションサービスの改善計画」は、2016年から開始されている3カ年プロジェクトです。このプロジェクトの目的は、タジキスタンに対し安全で信頼できる航空管制を実現するためのシステム構築と人材育成を支援することです。

JICAはプログラムの一環として、人材育成のため日本から派遣される専門家の指導で、この製品をタジキスタンの航空管制官が利用できるよう注文しました。このシミュレータは訓練に必要な環境を提供し、また人力による処理を迅速・効率化し、それによってタジキスタン航空管制の技能向上に貢献します。

出典: http://www.airpalette.net/

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