Monthly Archives:

7月 2016

航空管制官トーイング
航空管制官

トーイング運転手から質問 2

昨日の続きです。トーイング運転手の影の努力について説明いたしましたが、最後に質問を残したままでした。 トーイング運転手から地上管制席管制官への質問 私はトーイングをしている時、航空管制官とパイロットの通信の邪魔にならないように気を使っています。到着した飛行機が滑走路から離脱するシーンを見つけた場合なんかは、特に呼び込むのを控えるようにしています。だってもし私が長々と無線で喋ってしまったら、その到着 […]…

航空管制官

トーイング運転手から質問

航空管制官が通信をする相手は飛行機を操縦するパイロットだけに限りません。航空管制官が担当するエリアというのは聖域であり、許可がない者(物)は飛行機だけに限らず勝手に入ることはできません。 飛行機以外で管制官の指示を受けて動く乗り物の代表としては、トーイングトラクターが挙げられます。他にも滑走路の定時点検のため飛行機がいない時間を見計らって走行しながらチェックする車両や、緊急時の消防車両等々も含めて […]…

航空管制ライトガン赤
管制塔

最終試験で初めて使うライトガン

今日は航空管制官として一人で指示をして良い資格を得るための試験の日のことをお話しします。 航空管制官は航空保安大というところで最初に航空の基礎とも言える知識を学習します。在学中は実際に航行中のパイロットと通信をすることはありません。航空保安大では様々なシミュレーターを使って管制官の卵たちが管制官役とパイロット役に分かれて実習を行い、それを監督する航空保安大の先生(教官)であり航空管制官としての実績 […]…

航空保安大学校

採用試験会場はいつも通う大学

航空管制官採用試験の申し込みは人事院のホームページからインターネット上で完結できます。 現在は受験票までダウンロードできるみたいですが、当時は申し込み後に郵送で届いたように記憶しています。というのも封筒を開けてみたら驚いたことに、試験会場の欄に現在通っている大学名が記されていたのです。それも関東エリアの受験生が全員その場所で受けるようです。 早速、管制官採用試験が終わるまで卒業研究の参加を猶予して […]…

地上管制席
管制塔

人の感情が防いだヘッドオン

ヘッドオンが何か分からない方もいると思いますので、少し説明します。 飛行機が通る全ての誘導路は一方通行に近い交互通行です。誘導路上で対面になってしまうと、曲がれる交差点がもうなければアウトです。飛行機は地上でバックするような設計にはなっていません。 この事態が発生してしまったら飛行機を牽引するトーイング車両を呼んで、対面のどちらか一方を曲がれる交差点まで引っ張って対面状態を解消しない限り、その道路 […]…

航空保安大学校

航空管制官に向いてる人

一般的に航空管制官はこんな人が向いている、と考えれそうな性格や能力について勝手な想像で考えてみました。 飛行機が好き 英語が得意 記憶力が高い 常に慌てず冷静 頭の回転が早い 論理的に考えられる 空間把握能力がある マルチタスク(多数のことを同時に処理する能力) 協調性がある(チームワーク) この列挙した幻想について今から実体験をもとに解き明かして行きます。 就職活動に悩んでる人は決まって本当にや […]…

Highly_iridising_altocumulus
航空英語

2分で出来る雲の種類で天気予報

飛行場の管制塔で働く管制官は、勤務中の大半を外を見て過ごします。そこは一般のオフィスにある光景とは違い、管制卓と呼ばれる様々な種類の通信機器、電子機器、スイッチ類、ちょっとした物を入れておける引き出しが備わった机に向かい、ヘッドセットを装着して指示を出しています。 たまには飛行機がいない時もあります。 もちろん飛行機がいなくてもやることはあるのですが、時間があるときには空を眺めてどれだけ遠くまで見 […]…

航空無線

航空無線に相手の声を残すことが全て

本日の主役はトップ画像でスポットライトを浴びる昭和の代表カセットテープです。 アナログの代表とも言えるこんなものが、少し進化していまの航空管制官を支えています。 今日の内容は元航空管制官の独自の視点により切り取られている可能性がございますので、国土交通省の考えとは何ら関係のない航空マニアによる考察としてお読みください。 航空管制官は決して甘い仕事ではありません。 全ては安全と効率のため、良かれと思 […]…