航空保安大学校

航空管制官採用試験への道のり

このカテゴリーでは客観的事実はさて置き自分自身の経験から勝手に書いています。ですので航空管制官や国家公務員全体がそう考えているわけではなく、あくまですでに辞めた元職員による個人的な表現と捉えてください。

就職活動に悩んでいた当時を振り返って、航空管制官採用試験の勉強や実際に就職してみて感じたことなど、事実に基づいたちょっとフィクションくらいで書きますので眺める程度に読んで頂けたら幸いです。

 

大学卒業までずっと理系の脳しか発達していなかったので、卒業後は大学院に行くか技術者や研究者として就職する典型パターンが待っていました。すでに学問としてはその方面に全く興味も能力もない、かといって何かやりたいことがあるわけでもない、そんなよくある就職活動の悩みからなかなか抜け出せずにいました。

理系向けの就職情報ばっかりの就活コーナーで、明らかにジャンルの違う国家公務員の採用試験のポスターかパンフレットを見かけて、航空管制官という仕事を始めて知ることになります。出身地は空港のない場所でしたのであまり飛行機が見える場所に行く機会もなく、飛行機に関する知識はゼロでした。

 

でもなぜか気になった、その程度だった気がします。

やりたいコトというのは自分で考えて出すものではなく、何かのきっかけでやりたいと思わされるものなのです。

 

たまたま大学の近くに航空関係のグッズや書籍が売っている有名なお店があったので、帰り際店内に寄って見ると早速目に飛び込んできたのがこのDVDでした。

↑ もう10年ぐらい前のDVDなので、今オススメするならやっぱりこっちですね。↓

※このブログよりよっぽどためになる内容なので、航空管制官の仕事について調べたい方は買っても損せず得をします☆

 

ディスカバリーチャンネルの内容を見た感想にもなりますが、自分や周りが今まで航空管制官という仕事を知らなかったことにまず驚きました。それくらい重要な役職であることは見ればハッキリ分かります。アメリカのシカゴやダラスといった大空港で働く方のインタビューが出てくるのですが、口々にこの仕事が天職かのように自信を持って答えるのが印象的で、また時に大きなミスをして立ち直れないほどの心の傷を負いながらも戻って来る姿を見て、仕事は時間を売るだけのもの程度にしか考えていなかった自分にはどうしても気になる、知りたい世界に変わっていました。

すでに自分が理系であったことや就職活動で悩んでいたことなどはとっくに忘れ、その仕事が日本でもあのように自分を惹きつける場所なのかどうか確かめたくなり、20倍近い倍率の国家公務員試験という理系の分野とはほど遠い勉強を一から始めることを決意しました。

その頃にはもう、頭の中は航空管制官一色になっていました。

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