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管制塔

管制塔

緊急機と時間厳守のVIPが一緒にやってきた日

航空機は世界一安全な交通手段と言われています。地面から離れて遥か上空を飛行し、落ちたらどうしようもない状況に恐怖を感じるかもしれませんが、飛行機の構造や空の安全システムというのは知れば知るほど、最先端技術と過去の教訓から積み重ねた人々の工夫が詰まっていることが分かります。毎日、数百便の飛行機を取り扱っていると、目の前で安定して簡単そうに離着陸する様子ばかり見すぎて、操縦を失敗したり墜落したりするこ […]…

allescape
管制塔

空港に雷落ちたら飛行機押してる場合じゃない

航空管制官の夏の風物詩といえば積乱雲です。梅雨の長雨も厄介な日がありますが、瞬間的な爆発力は積乱雲が持たらす雷雨に遠く及びません。外で雷がゴロゴロ鳴っているとき、空港の交通状況はどうなっているのか知らない方も多いでしょう。 説明を始める前に航空管制官の変な日本語表現に新たな言葉を追加しておきます。 押す 飛行機の出発準備完了後、ボーディングブリッジが外れてプッシュバックを開始すること。” […]…

低視程管制
管制塔

見えなくても滑走路上の安全を守る方法

地上から高層ビルを見上げてもどんよりと濃い雲がかっていて、上の方が一部隠れて見えないような天気の日ってありますよね。歩行者や車くらいの目線なら先まで見渡せますが、雲に隠れたビルの中から視界はどうなっているか想像したことはあまりないと思います。 そういう天気の日に勇気を出して東京スカイツリーの展望台とか行ってみればスグに実感できると思いますが、トップ画像のように雲が低くて管制塔の上部が隠れてしまうと […]…

航空管制ライトガン赤
管制塔

最終試験で初めて使うライトガン

今日は航空管制官として一人で指示をして良い資格を得るための試験の日のことをお話しします。 航空管制官は航空保安大というところで最初に航空の基礎とも言える知識を学習します。在学中は実際に航行中のパイロットと通信をすることはありません。航空保安大では様々なシミュレーターを使って管制官の卵たちが管制官役とパイロット役に分かれて実習を行い、それを監督する航空保安大の先生(教官)であり航空管制官としての実績 […]…

地上管制席
管制塔

人の感情が防いだヘッドオン

ヘッドオンが何か分からない方もいると思いますので、少し説明します。 飛行機が通る全ての誘導路は一方通行に近い交互通行です。誘導路上で対面になってしまうと、曲がれる交差点がもうなければアウトです。飛行機は地上でバックするような設計にはなっていません。 この事態が発生してしまったら飛行機を牽引するトーイング車両を呼んで、対面のどちらか一方を曲がれる交差点まで引っ張って対面状態を解消しない限り、その道路 […]…

管制塔

航空管制官になって一番嬉しかった日の出来事

航空管制官は自分が良い仕事をしても、直接相手からその感謝を受けることはありません。 パイロットとの通信は一期一会ですし安全であることが当たり前の仕事なので、脳の回転が早くて処理能力が高い管制官だからといって、安全を損なう出来事を一つでもしてしまえばその過去の評価は一瞬で崩れ去るほどの打撃を自分自信で感じざるを得ない、そんな仕事です。   そんな航空管制官ですが、仕事をしていて良かったと思 […]…