航空保安大学校

管制官採用試験の結果発表日

大学4年生で初めて挑んだ受験のことはよく覚えていません。今の学力では全問をゆっくり解く時間がないことは分かっていたため、試験時間内に効率良く正答率が高い(と、自分では思う。)ものを選んで解いて取れるだけスコアを取る、という作戦を続けていたせいで、半日近い航空管制官採用試験の一次試験のことは自己採点用に残したメモからしか思い出せない状態です。

 

試験を受けた当時はインターネット上に、航空管制官になるにはアビエイションへ!みたいなキャッチコピーの管制官採用試験対策講座を開いたり過去問の販売をする会社があり、そこが主催となってホームページの専用フォームから今年受けた採用試験の自己採点結果を送れば、あなたの点数が何位なのか分かります、というサービスを事前にトップページで告知をしていました。

 

航空管制官採用試験の一次試験で落ちるかどうかは就活に大問題

だったため、順位を知るため自己採点ができるよう試験中に自分が解いた答えのメモを残していました。正答がどれかというのは、試験終了から数日後に人事院ホームページの国家公務員採用試験第1次試験の正答番号のページで公表されます。

基礎能力試験40問/外国語試験30問/適性試験; 記憶図15問/適性試験; 空間把握45問

それぞれの細かな点数までは覚えていませんが、自己採点結果で総合点の6割弱を正解していました。例年の一次試験合格平均点は7割程度で65%が合格ラインという定説もあり、尚更この点数が実際に何位なのか知りたくなりました。

順位を知って合格か不合格か早めに確かめて、残された大学生活を就職活動に専念するのか、それとも実家に寄生して来年以降も公務員試験を受け続けるか考えたかったのです。

 

自己採点の点数を航空管制官になる!のホームページから送信しましたが、順位結果は下から数えた方が早いくらいでした。合格ラインの点数を下回っているのだから当然ですが、それでも現実を認めたくなかったので、このウェブサイトに結果を送る人が優秀なだけ、と考えてその場はやり過ごしました。

 

パソコンの前で待つ一次試験結果発表の瞬間

一次試験の結果発表は同じく人事院の国家公務員採用試験合格者受検番号のページ上で行われます。高校を受検したときなんかは、電話の自動音声に従ってプッシュボタンで受検番号を打ち込んで、数秒たった後に合格か不合格か機械的にテープの声で聞かされました。15歳の少年には、あの受話器を通して無機質に発せられる声が不合格だった場合のショックは耐えられないものです。ですが20歳を過ぎた青年にとっても、合格者番号ページのクリックを押すというのは、相変わらず手が震えるほどの行為でした。

 

結果発表と書かれたボタンの上にカーソルを合わせ、目をつぶって押しました。

自分の番号は確かめるまでもなく、脳に焼き付いています。

パッと目を開けてページを見た瞬間に、自分の番号があることに気がつきました。

 

一次試験は無事合格しました。結果を知っても驚きと喜びで内心複雑です。

まだこのときは、航空管制官を目指すという心持ちが甘かったことに直面していません。

このまま自分が管制官採用試験一本だけに専念していいのか、という迷いは払拭し切れずにいました。

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