航空管制官

飛行機は空港の一体どこを走っているのか

全く航空の世界に興味もなかった頃、始めて海外旅行で飛行機に乗ったのですが、離陸に向けた走行中に一体この空港のどこにそんな走る道があるのか、と窓から外を眺めては道路の光を目で追ったりしていました。

さぞ、若かったんでしょうね。

移動で暇ありゃ寝ることしか考えない大人になってしまい、CAさんが機内食を諦めるほど爆睡してしまいます。

本題に入る前に豆知識を一つご紹介。下の写真を見てください。

 

航空灯火

 

緑の光が綺麗に1直線に並んでいます。この緑の光はパイロットが走る道の中心線を示しているのですが、この緑の光を見ているとずーっと真っ直ぐしか行けないように思えます。

でも、実際はここに道も灯火もあります。

 

航空灯火解説

 

灯火があるのになぜ見えない!

見えなくて結構、ここに安全の知恵が生きているのです。航空灯火はその道を進むパイロットに方向や道路の幅を示すものです。この写真が撮られてる角度の場合は、この灯火だけ見えてれば十分ということです。全ての光が見えると逆に紛らわしいため、このような光は通常見るべき方向に合わせて設計されています。

 

それでは本題の飛行機はどこに向かって走っているのかです。

今日はお勉強モードな雰囲気ですが、最後に肝心なことを伝えるためにもう少し時間をください。

 

誘導路説明

 

飛行機は出発する前、空港ターミナルに駐機しています。そのエリアをエプロンといい、その他に滑走路とエプロンの間にある道路を誘導路といいます。言葉の意味通り、飛行機を誘導するための道路「誘導路」と、出発と到着の滑走に使用するための道路「滑走路」の2つの道路です。

 

あの、離陸前に長々と走っていたのはまだ誘導路だったのです。

出発機は離陸滑走のために滑走路を十分に使って加速する必要があります。

なので、全ての出発する飛行機は離陸を開始するところ(=離陸滑走地点)に向かって、エプロンと誘導路をくぐり抜けて最初に管制官から出発の許可をもらうまでのレースをしています。

 

そのレースを操るのも航空管制官の仕事です。

飛行機がなかなか離陸しないと言って居眠りしてるそのときこそ、パイロットも航空管制官も航空会社もみんな大変な思いをして安全を最優先に考えています。

なので文句を言いたい気持ちはどうか抑えて、黙って居眠りしててくださいね!!

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