航空英語

管制卓の機器とスイッチ解説

管制卓の機器

ホームページを一部リニューアルしました。パソコンの方はページ上部に、スマートフォンの方は左上部メニューアイコンの中に”みんなの掲示板”というリンクを設置しましたので、ぜひ一度ご覧下さい。

 

管制卓は航空管制官が働くデスク

周波数を通して対空通信をするのが航空管制官です。一般のオフィスにあるそれとは違い管制卓と呼ばれる管制官のデスクには、様々な機器とスイッチ類がたくさんあります。例えばレーダー画面、それも管制卓に付属する機器セットの一つです。さっそく、日常の業務で航空管制官が席に着く管制卓というものをご覧下さい。

 

管制卓の機器説明解説

 

こういうの待ってました、って声が聞こえてきそうです。こちらの画像は科学技術振興を目的として設立された文部科学省所管のJST( 国立研究開発法人科学技術振興機構)が制作した動画の一部です。科学が社会にできること~安全安心の科学〜というタイトルシリーズで様々なyoutube動画を配信していますが、視聴数の平均はイマイチです。

ところが全シリーズのうち2つだけ、桁違いの視聴数を叩き出す動画がありました。それが、

 

航空管制と新幹線の安全技術。

災害対策や原子力の安全安心科学といったテーマを軽々と抜き去り、航空管制と新幹線の安全技術が堂々たるツートップです。改めて飛行機好きと鉄道好きは不滅であることが確認できました。

記事の最後にその動画を載せてありますので、お暇なときにでもご覧下さい。

 

機器の用語とそれぞれの機能説明

写真はレーダー室のものを使っていますが、管制卓はレーダーが捉えた飛行機の情報を映したテレビのようなモニター、タッチパネル式のディスプレイ装置、やたらと並ぶ謎のスイッチ郡から構成されています。航空管制官は飛行機に指示を出しながら、用途に合わせてこれらの機器を正確に使い分けています。スイッチが並んでるだけでもややこしいのに、ボタンの点滅の仕方とかスイッチの押し方とかが微妙に違うので、慣れないうちはどれがどれだか分からなくなります。

〜機器の用語と概要〜

  • A/G(Air to Ground Radio): 対空通信
    航空無線の送信と受信を管理。1つの周波数帯に縦1列4つのボタンが関連していて、下2つのスイッチでその周波数の受信・送信の切り替えを行い、上2つのスイッチで無線局(受信局と送信局に使う無線設備)を選択できます。
  • H/M(Hot Microphone/ Mike): ホットマイク
    A/Gと同じで緑色に光るボタンがホットマイクです。このボタンを押しながら言葉を発すると、ホットマイクの接続先にあるスピーカーから音声が出力されます。声量によっては管制室の全員にだって声を届けられます。成田空港の管制塔と羽田空港のレーダー室の間も一瞬です。ホット→熱い→緊急との名前の通り、別の管制卓にすぐ伝えたい重要な内容はホットマイクを利用することが望ましいです。
  • O/L(Over Ride): オーバーライド
    ホットマイクとオーバーライドの大きな違いは、音声の出力先がスピーカーではなく管制官の耳ということです。管制官がパイロットの声をイヤホンで聞いているところに被せて音声を送信することだってできます。もちろんご法度ですが。それからオーバーライドは一度ボタンを押すだけで通話を継続できるので、両手を自由にしながら他の管制席と話ができます。
    オーバーライドは緊急度は高くないが、他の管制席と詳細に何か説明したり密な調整をしたい場合に使用します。例えるならホットマイクがメガホンで、オーバーライドは糸電話です。
  • TDU(Terminal Data Display Unit): TDU
    これはタッチパネル式の情報装置で、主に滑走路付近に設置してある計器から得た風向風速の数値やウェザーレーダーで観測された雨雲の様子、ATIS(エーティス)というパイロットに向けた各空港の気象情報や使用している滑走路の番号と進入方式を伝える電文の内容、他にも管制官が常時知りたい情報がTDUには映し出されています。TDUを使えば一番気温が低い北海道の空港はどこか、なーんてのも簡単に調べられます。

 

さて、小難しい航空うんちく話はここまでにして最後にJSTの動画をご覧ください。このブログを読んでいる方なら、見終えた頃に以前より深く航空管制を理解できること間違いありません。

それではごゆっくりとお楽しみください!

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