航空英語

管制官の給料と労働実態をIFATCAが世界比較

真剣になり過ぎて夜中になってしまいました。

このブログを始める前、ある航空管制官のブログを始めようと思ったきっかけになった本をご紹介します。こちらはhttp://www.ifatca.org/publicationsに書かれているように、The Controllerという航空管制官の国際連盟IFATCAの季刊誌で、バックナンバーも含めてhttps://issuu.com/ifatca/こちらで公開されております。

IFATCAInternational Federation of Air Traffic Controllers’ Associationsの略称でイファトカと呼ばれています。世界130か国で50,000人いる航空管制官の国際的な代表組織で、加盟国の個人または団体で構成されています。組織の目的は主に国際航空法の安全性、効率性、規則性を促進することとなっており、その活動の主軸として世界中で定例の国際会議を開いています。記事の最後に登場する今日のテーマで扱っている雑誌も、正にこの組織の目的を叶える一貫として出版されており、航空関係の話題に限らず、健康や心理の話題や科学的なデータに基づいた様々な記事が、全て英語で書かれています。

今回ご紹介するのは2011年に出版されたIFATCA50周年記念誌で、表紙にはExclusive survey of ATC(航空管制官に関する独占調査)という文字がメインで書かれています。これは長年の調査を経て、客観的な価値判断で航空管制官の労働実態が書かれた非常に価値がある分析結果の賜物です。また、過去の歴史や各国の航空管制官がありのままの気持ちを話しているインタビュー記事も含めて、永久に残されるべき一冊となっています。

全文英語なので一番メインである航空管制官の給与と労働条件の実態の部分を少しだけ解説させて頂きます。あくまで英語の翻訳を捕捉するだけですので個人的な意見は排除します。

調査の趣旨

最初の文を見ると、こちら以降の40ページに渡ってIFATCA会議と編成チームによる独自調査の内容が書かれている、ということです。簡単に言うとIFATCAメンバー組織主導で各国航空管制官の実態調査を実施し、その国のGDPや労働環境と比較して3段階のランクを付けている、という内容です。ランク付けされている要素については、次のページの解説と合わせてご説明します。

比較ページ解説

国名、国旗の次に、上からIFATCA加盟年、ATS facilitiesは航空交通サービス施設数、Number FIRs controlledは説明長くなるので飛ばして、航空管制官が配置されている空港の数、航空管制官の総数、人数の不足率、とその数値が並んでいます。その先は分からなければ気にしなくて結構です。右側のグレーで書かれたところはその国の人口とGDPが参考データで載せてあるだけで、調査の最大のメインはその下にある☆マークで示されたランク付けです。

Controller salary level 航空管制官の給料レベル

Social working conditions 社会的労働条件

Automation Level 航空管制システムの自動化レベル

この3つに対して世界中の調査結果が書かれている、ということです。

次の説明に参ります。

イタリアの管制官給与説明

 

こちらのページでは、日本も含んだ一部の国々の航空管制官個人に対するインタビュー記事が載っており、顔写真の下にはその方の年齢と職場、一ヶ月当たりの給料が米ドルで換算された数値で示されています。職場に関してはなぜ示されているかというと、日本の場合は国家公務員ですので一部の手当てを除いて給与に大きな開きはありませんが、国によっては民営化されていたり働く施設の交通量や難易度の違いから給与に差を付けているところもあるので、個人の給料に違いがあるということを示す意味合いもあります。

説明は以上です。どうぞお楽しみください。

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2 コメント

  • 返答
    Solomon
    2016年10月6日 at 2:16 AM

    いつも楽しく拝見させてもらっています。
    そこらへんの航空雑誌よりも数段面白いですよ、ここの記事は!

    前振りからして想像していましたが、やはり日本のサラリーは…笑

    • 返答
      てっちりん
      2016年10月7日 at 7:12 PM

      SOLOMONさん
      ありがとうございます。認知度を上げるいい方法を日々、模索中です。

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