航空保安大学校

面接試験の質問から分かる採用側の意図

今は昔、管制官の採用試験で受けた2次試験の面接時にちょっと意地悪な質問を受けたことが、翌年の受験へ向けた猛勉強を加速させるキッカケになりました。面接官の個人的な発想か組織のマニュアルか分かりませんが、国家公務員の面接試験でも答えにくい微妙なラインを突く質問をされることがあることを身を持って知り、せっかく民間企業の就職試験に比べれば点数重視の実力主義、と思ってひたむきに公務員試験の勉強をしてきたのに、現実は面接官の主観で人間的な適性を判断されることを知って対策に悩みました。

パイロットではなく、なぜ管制官になろうと思ったのですか。

そもそも航空業界に縁も興味もなく管制官へ真っしぐらだったので、他の職業のことを考えたことがありませんでした。その場で面接官に迎合した答を作り出しても合格に繋がるか分からないですし、気持ちに嘘ついて答えるほうが嫌な性分でしたので素直に答えました。

「パイロットのことはよく知りませんが、空港と空港を行き交うだけで単調な仕事に思えるので、地上の運転手と同様にしか自分には映りませんが、管制官は毎日が違う出来事の連続ということが魅力的に思えたからです。」

こう答えたあと、続けて面接官の方から受けた追加の質問を聞いているうちに、あまり良くないことを言って印象を悪くしたんだな、と感じました。

その予感は的中し二次試験で不合格になったことは、以前に書いた通りです。一次試験の点数が例年の合格者平均を下回っていたことも不合格の要因です。

来年の面接で同じ質問を受けたら何て答えようか

不合格を知ったときにまず考えました。

「パイロットも素敵な職業ですが、空を飛ぶのはちょっと怖いので航空の安全を地上から支えたい。」

と当たり障りなく答えれば、

「管制塔も高いけど大丈夫ですか。」

なんて冗談交じりの返答も来て印象が良くなりそうですが、若さ故の気持ちに嘘は付けない熱が上回ってしまい、来年も同じ答え方をすることにしました。勉強しまくって試験で上位の成績を取れば、同じ答え方をしても簡単には落とせないだろう、そう思い込まないと管制官を目指したくなくなるくらいあの質問は、空や飛行機への憧れではなく純粋に管制官の仕事をしたい、と思った自分を否定された感じがしました。

もう今はそんな風に思っていません。国家公務員って人員に掛けられる予算が国で決められていて、政治の流れが大きく影響するので、世間のイメージほど人員に余裕がある仕事じゃありません。優秀な人材を確保する背景にも様々な事情があることはお察し致します。

時は流れて、翌年の1次試験結果は

インターネット集計予想で10位以内判定された点数が取れたので、満を持して2次試験面接のドアを叩きました。すると前回のような緊張感はなく、和やかな雰囲気で簡単な質問に答えてものの5分くらいで面接は終了しました。去年の面接が嘘に思えるほど、質問の難易度は違いました。

でも、採用側に立って考えれば面接に差が出るのも当然です。

去年は合格点ギリギリでその面接次第で合否が決まる試験でしたが、今年は上位の成績なのでそれなりの受け答えさえできれば合格させるような扱いだったのでしょう。

今とは試験のやり方が違う古い頃の話なので、あまり参考にならないかもしれませんが、受験する予定の方は一次試験の点数をまず最優先に考えて問題なさそうです。

航空保安大学校に入学するまでの受験体験記はこれで終わりです。

約4ヶ月間、お付き合い頂きありがとうございました。

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